貨物船の中でもガット船とは？

ガット船とは、特に砂利や石材などの重量物を運搬するために設計された船舶です。

貨物船の中でもタンカーやコンテナ船などはなじみがあり、船の形もイメージしやすいと思いますが、ガット船は船の見た目でいうと、船首に大型のクレーンが装備されている船のことです。

日本の内航船・貨物船の中でも割合の少ないガット船は、ガットクレーンと呼ばれる装置を備えており、荷物を船に積み込んだり降ろしたりすることができます。この能力は、荷物を積み下ろしする荷役設備がない港でもガット船だけで作業を行うことができ、特別な能力・機能といえます。

そんな能力・機能を備えたガット船は、防波堤や洋上の空港の土台を作る際にも重宝され、運搬した石材を海底に投下して基礎を築くのに貢献しているのです。正に地図に残る仕事をしています。

さらに、ガット船は災害時の支援物資の輸送や復興時のがれきの運搬にも使用されますが、当社も東日本大震災のがれきを運搬した実績があります。(下の写真)

ガット船は日本の海運業において重要な役割を果たしています。

ガット船の船員・乗組員は、航海業務、機関操作・メンテナンスはもちろんのこと、ガットクレーンの操縦・荷役業務など多岐にわたる業務を行っており、いろんなスキルを身に着けることができます。

当社では、ガット船５隻を所有しており、いっしょに働いてくれる船員を募集中です！